HP 50g (その1)

開発日和・・・でも種々の関数電卓をご紹介していますが、今回は現在Hewlett-Packard社が販売をしている電卓の最高峰である「HP 50g」です。

hp50g01

HP 50g

CAS搭載のプログラマブル・グラフ電卓で、大きな液晶と少し丸みを帯びたケース形状が何ともいえませんwww。

このHP 50gは、私がアメリカで最初に購入したHP電卓の1つで、とても思い入れのあるものです(もう一つは、HP 35s)。

Wikipedia大先生によると、このHP 50gはHP 49シリーズの延長にあり、HP 49シリーズ最後のモデルという事です。

CPUにはARM (203MHz : ARMv4T)が使われていますが、何やら注釈として「clocked at 75 MHz by default, but can be adjusted by certain user programs」とあります。フムフム・・・。クロック周波数はデフォルトで75MHzだけど、プログラミング(多分コンパイルされた)を適切に組むと203MHzにオーバークロック出来るという感じでしょうか。

メモリは、2MBのFlashメモリ。そのうち768kBはユーザが利用できるとのこと。RAMは512kB、そのうち380kBはユーザエリアとして利用できるという事ですね。

液晶画面は、131 x 80 ピクセルの大画面で、コントラストも上々で見易い方だと思います。

RS-232C接続で機器間の通信が出来、PCとのデータ通信にはUSB接続で行えます。
ですので、PCでプログラムを組んでHP 50gに送り込み、計算を行っている方も多いのではないでしょうか。

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TI-95 PROCALC (その1)

Texas Instruments社の「TI-95 Procalc」という関数電卓です。
この電卓、ネットで情報を調べても、あまり情報が載ってないんですよね。特に、日本語で紹介されたページは殆ど見かけません。日本での販売はされていなかったのでしょうか?

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TI-95 Procalc
(大きさ比較のため、Sharp PC-G850VS(下)と並べています)

1988年にテキサス・インスツルメンツ社から発売されたもので、関数電卓というよりは「ポケコン」という感じです。
「Procalc」とありますが、Professional Calculatorではなく、「Programmable Calculator」という意味だと思います。

大きさは・・・、非常に大きいですwww。左の写真でも分かると思いますが、写真下に写っているのは、現在Sharpから販売されているポケコン「PC-G850VS」です。このポケコンより大きいwww。これで関数電卓です!

液晶はドットマトリックス(16桁)2段で、PC-G850VSに比べると若干コントラストの面で見難いかな?って思います。

CPUは、Texas InstrumentsのTMC70011(8bit)。オリジナルはTMS7000シリーズ、そのCMOSタイプです。
(クロック周波数がまだ分かりません・・・orz。調べます・・・。)

ROMにHN61256(256kB)、RAMにHM6264ALP-15(Access Time 150ns、28DIP、8192-word x 8-bit High Speed CMOS Static RAM)と共に日立製のチップが使われています。ディスプレイ関連には、HD44780とHD44100が使われています。

これらチップは、「TI-74 Basic」というTexas Instrument社のポケコンにも使われていて、当時は高速だったのでしょうね(今は・・・、まぁまあですww)。

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HP 48GX (その2)

価格も安くなり、パーソナルコンピュータが手軽に購入できるようになっている現在、関数電卓やポケコンの必要性はなくなってきたのでしょうか?

開発日和・・・では、携帯も便利で屋外でも気軽に利用できる関数電卓やポケコンがまた昔のように利用されることは無いのかと考え、少しずつそれらの利用方法などを紹介していきたいと考えています。
まあ、最近ではスマートフォンもかなり普及し、私たちは既に最高級携帯型コンピュータを利用しているのかもしれませんけどねwww。

以前、「TI-nspire CX CAS」の簡単な紹介をしました(TI-nspire CX CAS(その1))。
そのときに紹介した問題、「Maximum Length of Pole in Hallway」を今度はHP電卓で解いてみましょう。
(上記リンク先からこのページには、ブラウザの「戻るボタン」で戻ってきてくださいね)

TI-nspire CX CASは、関数の定義や「見た目」など、Maxima等のPCで利用できる数学アプリケーションに非常に良く似ています。ですから、さほど使い方に難しさはありません。この点はさすがTexas Instruments!教育用電卓と幅の広い支持を受けているのは納得できます。

ではHPの電卓はどうでしょうか?
今回は、Maximum Length of Pole in HallwayをHP 48GXで解いてみましょう。

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ミルという単位

今朝、Tokyo MXで「全国百線鉄道の旅」という番組が放送されていました。サブタイトルは「阿蘇高原の大パノラマ 豊肥本線」。阿蘇カルデラを横断し大分市と熊本市を結んでいます。雄大な景色を車窓に見ながら、ガタゴトと列車の旅をするのもいいものだなぁ~と思いましたw。

豊肥本線あそぼーい

豊肥本線あそぼーい
(立野駅でスイッチバックするよ)

この鉄道、立野駅で「スイッチバック」という急斜面を進行方向を変えることで勾配を緩和し登坂します。
このとき、テレビの解説の方が「・・・傾斜は36パーミル・・・」ということを言っていました。

「パーミル???」。聞きなれない単位に興味を持った私は、Wikipedia大先生に教えてもらうことにしましたwww。

Wikipedia大先生よると、パーミルは「‰」と書き、「ミル(mil)と同じ」に使ってよいそうです。
「ミル(mil)という単位は主に軍事関係で使われる角度(平面角)の単位である」とあります。フムフム・・・。
「1ミルは(\displaystyle{360/2000\pi})で約0.0573度。円周は約6283ミル」。
なんと、円周は「約」6283ミルと、数学らしからぬ「約」という数字が使われているではないですか!?

これは、とても気になります!

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「伊地震予知裁判」に思うこと。

今朝、たった今、ネットでニュースを閲覧していたら以下のような記事が出ていた。

———– 以下ネットからの引用
■ <伊地震予知裁判>日本地震学会会長「強い懸念感じる」

毎日新聞 10月29日(月)20時37分配信
09年のイタリア中部ラクイラの大地震を巡り、地震前に発生のリスクを議論した伊政府の委員会メンバーだった地震学者らが実刑判決を受けた裁判について、日本地震学会の加藤照之会長(東京大教授)は29日、「強い懸念を感じる」などとして判決を批判する声明を出した。
声明では、日本でも地震研究者が国や自治体の防災行政に関わっていることに触れ、「意見表明が刑事責任をもたらす恐れがあれば、研究者は自由にものが言えなくなるか、科学的根拠を欠く意見を表明することになりかねない」と指摘。「長期的に見れば、科学的根拠が不十分な防災対策につながり、社会にとっても大きな損失になる」としている。

ラクイラの大地震では309人が死亡。現地の地裁は、直前の「安全宣言」が犠牲の拡大を招いたとして、過失致死傷罪に問われた地震学者ら7人全員に禁錮6年の判決を言い渡した。【八田浩輔】
———– ここまで

今回のイタリアの裁判について(詳細は知らないが)は、この記事の通りだとすれば、私も強い失望感を抱きました。

もともと地震は、地球誕生間もない頃から起こっている、地球の莫大なエネルギーの解放という至極自然な現象だと考えています。

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