政党支持率の数学的解釈(番外編)

11月21日付の某スマートフォン専用サイトに、以下のような記事が掲載されました。

衆院選、投票したい党は? 2位は「日本維新の会」

面白い結果だと感じた方も居るのではないでしょうか?

その記事の冒頭には、以下の文章が書かれていました。

「今月16日、午後の本会議で解散された衆議院。3年4カ月ぶりの総選挙が12月16日に決定した。与党の民主党が今後も政権を維持するのか、自民・公明両党が政権奪還を果たすのか、はたまた都知事時代に高い支持を誇っていた橋下徹氏や石原慎太郎氏率いる日本維新の会の動向にも注目が集まっている。******では『衆議院選挙、アナタが投票する党は?』という調査を実施。結果とともに寄せられた声をそれぞれご紹介しよう。
回答総数…456件
(******はサイト名なので、伏せておきますね)

その後記事は、このアンケートに対して何故投票したのか、投票者の投票理由が各党別に記載されており、なかなか面白い内容でした。

しかしこれとは違い、毎日新聞J-CASTでは、最近行われている「世論調査」に対して「マスコミ各社によって数字が異なる」ことを問題にしています。

そうなんですよね。
ここ最近出てくる「政党支持率」などの世論調査の結果は、マスコミ各社によって全然数値が違い、どれが本当の支持率に近いのか分からなくなってしまっているのは私だけではないと思います。

なるほど、冒頭に書いた某スマートフォン専用サイトでは、
・1位 自民党・・・25.2
・2位 日本維新の会・・・19.5
・3位 民主党・・・7.0
となっています。

しかし、読売新聞では、
・1位 自民党・・・26
・2位 民主党・・・13
・3位 日本維新の会・・・8

日本経済新聞では、
・1位 自民党・・・25
・2位 民主党・・・16
・3位 日本維新の会・・・11
(いずれも、11月16~18日の記事掲載のもの)
(違いが著しい日本維新の会に下線を引いています)
(日本維新の会は、旧太陽の党の数字は入れていません)

これら調査結果の、「ずれ」や「違い」は何故起こるのでしょう。

毎日新聞では、調査をした方法や時期が影響していると論じています。
新聞系マスコミの調査方法は、電話による調査を行ったようだが、質問方法に違いが見られたというものです。

開発日和・・・でも、数日前に「政党支持率の数学的解釈(その1)」と題して、アンケート調査における標本数の決定や標本抽出の方法を説明していますが、冒頭で示した日本維新の会が2位というアンケート結果は、この標本抽出に関して疑問が多々あり、あまり信用できるものではないかもしれません。
この記事の場合、その調査方法がWebサイトでのアンケートであり、そのアンケートに「回答したい人だけが回答する」というものでした。また標本数も456件と、相当少ないことが信用するに足りない要因になっていると思います。

ただ気になるのは、この結果発表がスマートフォン専用サイトや若者が集まるブログサイト等でのみで行われているという事。
こんなことを行うから、 マスコミは世論誘導する機関と冷ややかに叫ばれてしまうのだと思います。

コブタイカは特に政治的思想があるわけではありません。
世の中に溢れている数字を面白おかしく吟味して、出来れば関数電卓を使って遊べたらなぁと思っているだけですwww。

ただ、
特に選挙など私たちの将来の生活に密接に関係してくる事柄などは、マスコミから発表される数字に左右されず、自分自身で「だまされない情報」をゲットし、さらに熟考して結論を出す!
このことを忘れてはいけませんね。

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