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ミルという単位

今朝、Tokyo MXで「全国百線鉄道の旅」という番組が放送されていました。サブタイトルは「阿蘇高原の大パノラマ 豊肥本線」。阿蘇カルデラを横断し大分市と熊本市を結んでいます。雄大な景色を車窓に見ながら、ガタゴトと列車の旅をするのもいいものだなぁ~と思いましたw。

豊肥本線あそぼーい

豊肥本線あそぼーい
(立野駅でスイッチバックするよ)

この鉄道、立野駅で「スイッチバック」という急斜面を進行方向を変えることで勾配を緩和し登坂します。
このとき、テレビの解説の方が「・・・傾斜は36パーミル・・・」ということを言っていました。

「パーミル???」。聞きなれない単位に興味を持った私は、Wikipedia大先生に教えてもらうことにしましたwww。

Wikipedia大先生よると、パーミルは「‰」と書き、「ミル(mil)と同じ」に使ってよいそうです。
「ミル(mil)という単位は主に軍事関係で使われる角度(平面角)の単位である」とあります。フムフム・・・。
「1ミルは(\displaystyle{360/2000\pi})で約0.0573度。円周は約6283ミル」。
なんと、円周は「約」6283ミルと、数学らしからぬ「約」という数字が使われているではないですか!?

これは、とても気になります!

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CASIO fx-5500L (その1)

学生時代、工学部であった私は関数電卓を常に胸のポケットに入れていた記憶があります。

casio_fx5500L01

casio fx-5500L

CASIO fx-5500L。

この電卓が、多分、実験などのときに常にポケットに入れていたものであろうと、記憶を探りながらこのブログを書いています。

しかし、fx-5500Lを検索エンジンで探してみても、日本語でヒットする数が他の関数電卓に比べて著しく少ないんですよね・・・。どうしてなんでしょう???
CASIOのWebサイトに行ってサイト内検索をかけても、ヒットしないんですよ(汗。
CASIOさん、どうにかして・・・!
あまり人気が無かったのかな?

ヤフオクでは、ちらほらと出品されている方も居るので、全くの海外向け製品とは違うような気もします。

この電卓は、超簡易BASIC言語みたいなCASIO独特の表記方法でプログラムも組むことが出来(1095ステップ)、数式通りの計算式入力、5 \times 5までの行列計算、a x^{2}+b x+c=0や3元1次方程式、簡単な定積分の計算、虚数、32ビットの2、8、10、16進数計算、統計計算などが行える、当時としては優れものの高級電卓という位置にありました。
マニュアルをみたら、プログラマが思っているようなプログラムは組めないみたいですね(汗。正確には独自の関数を作ってそれを利用できるという事です。

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hp 41CX (その1)

さて、今回はHP 41CXです!
いよいよHPの関数電卓の中でも大本命のご紹介ですwww。

hp41cx01

hp41cx

この電卓は、知る人ぞ知る名機中の名機です!それは何故かって?この電卓、型番はCXの1つ前のHP 41CVになりますが、1982年から1985年までスペースシャトルに搭載されていたということは有名な話です。

HP 41シリーズは、C、CV、CXと3つあり、CXはメモリが拡張され時計機能が付いたものになります。
CPUはCMOS「Coconut 1LE3, ca 400kHz」 で、コードネームが「Nut」と呼ばれるものでした。HP社内で開発・製造されたものです。
メモリは、ROMが24kB、RAMは320+127レジスタ(この単位の解釈は、勉強しておきます(汗)。
電源は単5電池4本です。
HP 41シリーズは拡張性に富んでいて、拡張スロットが4つ本体上部に用意されています。

拡張機器としては、プログラムを保存しておくためのカードリーダやバーコード読み込み機器、拡張メモリや各種計算モジュールがあります(私は何も持っていませんwww)。

また、hp 41シリーズは、初期に「Fullnut」と言われるバージョンが製作されました。しかし、Fullnut版はメインボードと液晶ボードが分かれており、結線部分が電池漏れの事故により不具合(腐食)を生じることから、基板1枚からなる「Halfnut」という不具合に対応したバージョンが製造されました。

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HP 10B (HP 10BII)

先日ebayで落札した7ロット組の電卓の中に、金融電卓が混じっていました。
基本的に私は科学計算用の関数電卓しか持って居なかったのですが、せっかく手に入れたのでちょっと使ってみました。

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HP10B と HP10BII

HP 10B(左)とHP 10BIIです。
HP 10Bは完動品なのですが、液晶左上部に漏れがあります。でも、計算には支障がないですし、関数電卓ではないので良しとしますwww。

HP 10BIIは、残念ながら動作しませんでした。リペアを試みたのですが、このモデルはネジ止めで作られているのではなく、ケース上下をつなぐプラスチックの支柱?を熱で溶かして結合しているためケースを開けることが出来ませんでした。
一度開けたら二度と閉じることが出来なくなっているのですねww。
まぁ、気が向いたらその支柱?を削って開けてみることにします。

ところで、この金融計算電卓って何をするものなのでしょうね。
HPでは、有名なところにHP 12Cというのがありますね。なにやら、ウォール街の金融関係者のかなりの数がそれを持っているとかいないとか・・・w。その筋の方々にはとても便利なものなのでしょう。
なので、少々気になります!

また、hp10シリーズですが、hp電卓には珍しく「=」キーがあるのですね。
ということは、RPN(逆ポーランド表記法)では無いということです。これも「金融電卓」というところから敢えてこうしたのでしょうか?こちらも、気になります!

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HP 48GX (その1)

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hp48gx
(大きさ比較のため、EL-5160J(右)と並べてある)

HP(Hewlett-Packard社)の電卓です。

このサイトに来られる方は、HPの電卓については良くご存知だと思います。
HPの電卓といえば、技術者連中にはちょっとしたマニアが居るほど人気のある電卓です。

今回は、HP-48GXをebayでGETしたので紹介します。HP-48GXは、今でも現役で使われている方もいらっしゃるほどの名機だと思います。

HP-48シリーズは、48、48S、48SX、48G、48GX、48G+、48GⅡと続きます。それほど人気のあるシリーズだったのですね。
48G+からは、現在販売されているHP50gと同じような丸みを帯びたケース形状になっています。

しかし・・・、いつもながらこのクラスの電卓になるとケースが大きいことww。写真のEL-5160Jも結構大きいと思っていますが、それより更に大きいのですよねw。

CPUにはSaturnといわれるマイクロプロセッサが使われており、GXのクロック周波数は4MHzになっています。体感的計算速度としては、現在販売されている電卓よりもずっと遅く感じますが、私にとっては十分な計算速度だと思いますwww。

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hp48GX キーボード

オンボードのROMは512kB、RAMはGXの場合128kBと電卓としてはかなり大きなものになっています。

ケース背面には拡張ユニットが2枚入るスロットがあり、赤外線通信用IrDAが装備されています。
このIrDAって、48シリーズと50gで通信が出来るのかなぁ・・・。後日試してみよう。

計算は、HP採用のRPN出入力します。このRPN方式の入力は、一度覚えるとやめられませんね。私は式の理屈?を考えながら入力できるという感じで好きです。

もちろんプログラミングやCASも搭載されており、数学好きな方ならいつもカバンに入れて思い立ったら電卓!って感じでの利用がいいですね。

キーボードの拡大写真を載せておきます。
この写真を見ただけでもワクワクしませんか?美しいですねぇ~www。

hp48シリーズの電卓が今でも人気があることの証拠に、iPhoneなどスマートフォンでもエミュレータが作られており、実は私も「非常時」に対処してインストールしていますww。

hpの電卓もグラフ電卓になるにつれてCAS等の搭載もあり、様々なことが出来るようになっています。それら全てをエンジニアで使う人っているのかなぁ・・・?なんて思っていますが、開発日和・・・では出来る限り紹介していきますね。
お楽しみに!

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